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BOOK

読んだ本~カフェが街をつくる~



カフェはサードプレイスである

アメリカの社会学者レイ・オルデンバーグが
1989年出版の The Great good PLACE で提唱した
ファーストプレイス(家)
セカンドプレイス(職場)
に加えて心の拠り所になる場所
サードプレイスが社会的に重要な機能を担うと論じたカフェは

コミュニティ・ハブである



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著者 入川ひでと
発行所 ㈱クロスメディア・パブリッシング
初版 2021年12月11日





カフェとはコーヒーを飲みながら
ママ友や友だちとお喋り出来る場所としか思っていなかった私ですが
カフェをオープンするにあたり
運営側の目線を意識して読みました。

カフェは、地域のコミュニケーションが集まる場所である。


お客さんと従業員の関係は重要!

例えば、あえて読みにくい字で手書き黒板におすすめを書く。
すると、「あれ何?」と問いかけてくれる仕掛をする。
毎日来てくれるお客さんには「いらっしゃいませ」ではなく「こんにちは」と言う
リピーターが増える

カフェがコミュニティにおけるハブとして機能しはじめると
ローカルサポートが本格化する。

例えば、少しの間だけ、お子さんや荷物を預かる
自転車を置いてあげる
掲示板(家庭教師・スポーツメンバー)
カフェの店員が一方的にサービスするのではなくお客さん同士で助け合ってもらう。

【僕の考えるカフェ】
●単に営業時間が長い居心地のいい飲食の場所にとどまることなく
集まる人々が出会い、ゆるやかにコミュニティを形成し、
やがては文化を発信していくような、コミュニティ・ハブなのです。

【僕の考えるお店のデザイン】
「日常」がキーワード
レストランはハレの日を演出するものに使います。
しかし、カフェは普段着で毎日行き居心地がよく
くつろげる空間であってほしい。


何をしたくてカフェを開くのか?

【僕がカフェを始める原点】
ボランティア精神でした。
地域のため、そこに住んでいる人のために汚いところをきれいにしよう!
この街はポテンシャルがあるからもっと良くしよう!
こういう思いが先にあったので
僕にとってその目的を実現するための手段という面がありました。


カフェビジネスがうまく循環するかは、
地域の望むものを提供しているかということ。
お客さんが喜んでもらえれば、自然と友達を連れてくる。
その場所で何をして、どんな人のニーズを満たすのか定めなければならない。
こだわりの料理を出して遠方からくるお客さんを呼んでもカフェは失敗・・・



スタッフのマネジメント
スタッフにはオーナーの「志」を毎日伝えよう。
可視化できないものは、言葉で伝える
・お客さんに「ありがとう」が言っても貰えるのか
・なぜ、同じ客が1日2回来るのか
・なぜ、イベントをやっているか
・なぜメニューはこれなのか

ラウスはこう言っています。
「人々がやってくるのは、そこにいることを楽しむためであり、
ものを見たり眺めたりするため、
そして、街の人々と再び一緒にいるためだと私は考えます」



「遊ばざる者働くべからず。」
これは私の持論です。

98年にでたパタゴニアの雑誌のタイトルにもありました。
仕事をするには勉強すればいい。本やウェブで知識は手に入る。
しかし、経験しないと分からない。



まちづくりに欠かせないもの。
人々はコミュニケーションの場所が失われつつあり、その機会もない。
カフェはコミュニケーションを取り戻すための装置となりえる。
よく「まちづくり」という言葉が使われますよね。
でも、まちづくりって何でしょう。何のためのまちづくりでしょう?
僕は、まちづくりは、いかに街のコミュニケーションを復元できるかということに尽きると思うのです。
コミュニケーションの場所が欠如してえいる場所が、まちづくりを必要としている。
その能力を高めるためにカフェは大いに機能すると僕は思います。

行政のまちづくりがうまく行かないのは、
その土地の多様性を見ないからです。将棋を打つ施設を作って高額で作っても人は集まりません。
もっと地元の人の日常に根ざすものが必要。
地元のひとが気軽に集まれるカフェ。
例えばシニアがいろいろ教えてくれる場があったらコミュニティの場になる。
繰り返しになりますが、カフェにとって大切なのはお客さん、
または街の人々とどれだけ気持ちを共有できるかということです。

サードブレイスとなるカフェをつくる。
地元の人が集まって、共通の趣味を楽しむ、
共通の課題や問題をシェアする。
そこから地域の課題や問題を解決するためにアクションが生まれる。
こうしてカフェはコミュニティ・ハブ機能を果たす
そうした地域貢献が生まれる可能性をカフェは持っている。
カフェが飲食業であって飲食業でないと僕が言う理由です。

カフェが生活の一部になっているか、身内になっているかだと思う。
大切なのは、どこまでお客さん側の店になれるかです。
お客さんの生活の一部になること。
ちょっと挫折した時に励ましてくれる仲間がいる友達のような従業員がいる
そんなカフェが街にあったらいいなぁというのが僕のカフェ作りの原点なのです。

著者の入川さんは、あのダイエーで出店に関する担当をしていたそうです。
私の若い頃はダイエーハードスプレーというカチカチに髪の毛を固めるスプレーが人気でした。
その後、トップスという社名変更?になってだんだん姿が見えなくなったことを憶えています。
そのダイエーでマーケットリサーチをして出店していた方の
カフェについての考えが大変興味深く
そして、面白く拝読しました。
私は、カフェの企画が通り、スタートする事になった現在
「カフェとは」の入川さんの想いに強く共感します。






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by ray_of_hopes | 2021-07-27 15:27 | BOOK

3人の子供達のお母さんです。 節約・超大好き(*^^)v ハンドメイド・お菓子・パン作りなど なんでも挑戦したことを綴っています。


by nanako
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